コーチングって何?

皆様は、コーチングって聞いたことがありますか? ひょっとすると「聞いたことがある。」と言ってくださる方もいるかもしれません。 しかし、「コーチングを実際に受けたことがある。」あるいは、「自分は現在プロコーチをつけている。」とおっしゃる方は数少ないのではないかと思います。

私がコーチ専業になった当時の話です。 「コーチで働いているって、あのバッグのメーカーのコーチに転職したんですか?」とか、「コーチ業って、テニスのコーチかなんか?」など。 コーチ業をスタートしたと言うと、たいていの友人・知人ははじめポカンとした顔をしてそんな風に聞き返します。 それだけに専門の「コーチ業」というのは日本にあまりなじみがない職業なのでしょう。

コーチング自体は、長い歴史があります。 例えば最もよく知られているのは、スポーツ業界でのコーチでしょう。 皆さんもプロ野球のコーチなどや、マラソンのコーチ、あるいはアイス・スケートのコーチなどはよくご存じの事と思います。

コーチング概要

ここで少しコーチング全般について説明を加えます。 コーチングは発明されたものではなく、発見されたものです。つまりこれまでも古今東西に手段としてあったものを体系化したものと言えましょう。 その基本的な考えは、コーチは、クライアントの夢の実現の達成のため、クライアントの能力やスキル、そして役立つツールやリソースなどを最大化させ、クライアントの強みを最大限生かした方法で、クライアントのサポートを行うというものです。

具体的には1週間、あるいは2週間ごとの、45分から90分の定期的なセッション(面談)をコーチとクライアントの間で設けます。 そこでは次のような原則があります。

①双方向のコミュニケーション(対話)であること。

コーチは何かを教える存在ではなく、クライアントの能力を最大化するのがその存在意義です。 従って対話はコーチが一方的に話しをするのではなく、だいたい8割はクライアントが話をします。 良いコーチの能力は99%がその聴く能力にあると言われています。 ここでわざわざ「聴く」という言葉を使うのは、単に耳で「聞こえる」のではなく、クライアントの伝えたいことを、目と耳、そして心で理解することに務める責務があるからです。

②オンゴーイング(現在進行形)なコミュニケーションであること。

コーチングは定期的なセッションを持ちますが、セッションを受けている時だけがコーチングであるということではなく、セッションとセッションの間に何をクライアントが行動に移せるのかがコーチングです。 従ってコーチングとは一回で終了してしまうものではなく、行動目標を持ち、それを達成して行くための定期的なセッションを持ち、クライアントが行動を変え、成果を出すまでがコーチングとなります。

③パーソナライズされたコミュニケーションであること。

クライアントは人それぞれにコミュニケーション方法が違います。 100人いれば100人、姿や形が異なるように、人それぞれにその得意とするコミュニケーション方法があります。 例えばある人は、言葉の定義をはっきりさせることにより、理解が進みます。 ある人はもっと図やイメージなどを使ったコミュニケーションの方がピンとくるでしょう。 あるいはもっと比喩的な表現方法、たとえ話をした方がより理解が深まるクライアントもいます。 コーチングはその人、個人個人のコミュニケーション方法の取り方の違いを理解し、パーソナライズされたコミュニケーションにより、クライアントの能力の最大化を図ります。

コーチは学校の先生や、会社の上司、あるいは親とも違います。 立場的にはコーチは、コーチングを受けるクライアントの対等なパートナーです。 言い換えれば、広い視点と経験値を持った、もう一人の自分であるというのが近い存在であろうかと感じています。 なぜならば、一般的なコーチはアドバイスやコンサルティング、あるいはティーチングを行う存在ではなく、未来を共に描き、ゴール共に考え、行動の振り返りを共に行い、客観的な視点をクライアントに提供する存在であるからです。

コーチング歴史や流派のご紹介

そもそもコーチングが体系化されたのはそれほど昔のことではありません。 私はコーチ21というコーチ養成校で学びました。 ここは、多くのビジネスで活躍しているコーチを輩出しているコーチ養成校です。(2011年9月現在ではコーチAと名前を変えています。) そのコーチング・トレーニング・プログラムは、元々1990年代にアメリカでコーチ・ユニバーシティ創設し、また国際コーチ連盟を創立したメンバーでもあるトーマス・レナード氏によって発見され体系化された流れを汲むものです。

http://en.wikipedia.org/wiki/Thomas_J._Leonard

こんなエピソードがあります。 トーマスは売れない、冴えない、顧客ないの「3無い」ただのファイナンシャル・プランナーでした。 内向的で人見知りで社交性のない彼は、ファイナンシャル・プランナーであるにも関わらず、いつも十分なクライアントがおらず、破産寸前であったとのことです。

しかしある時彼は、顧客の1人からこんな質問を受けたそうです。 「トーマス、今度新車を買おうと思っているのだけれども、どんな車にしたら良いと思う?」と。 彼は、内心、「これはファイナンシャル・プランナーに聞く話ではないよなぁ」と思いながらも、その顧客との対話を行ったそうです。 「どんな目的で車が欲しいの?」とか、「どんな形状のもの?」あるいは「年式はどのくらいなの?」「予算は?」等々です。

彼の顧客はひとしきりトーマスと対話を交わし、最後にこう言ったそうです。「ありがとう、トーマス。 自分がどの車が欲しいのか、はっきりとわかったよ。 これからその車を買いに行こうと思う。」と。 そして非常にすっきりした顔をして、その場を後にしたのです。 つまり、彼は自分の悩みを解消し、そして行動に移すことができたということです。 トーマスは思いました。「アレ、俺は何も彼にしていないのに、この対話により彼は自分で自分の問題を解決したらしいぞ。 これはひょっとするとものすごいソリューションを発見したのではないか?」と。

その後彼はその時の対話から得た気付きを元に研究を続けて、やがて一連の体系化されたコミュニケーション手法であるコーチング・プログラムを開発しました。 それが近年のコーチングの始まりであったのです。 この手法は別に彼が発明したものではなく、発見したものです。 昔から世界で広く指導者がその弟子に用いていた手法です。 例えば、紀元前6世紀の春秋時代、中国の魯国に生きた孔子も、その弟子に問いかけ、その人それぞれの持つ特性を最大限に拡大し、その人に見合ったもっとも人間らしい生き方を研究しようと目指していました。 それは「論語」にまとめられていますが古の時代のコーチング・プログラムであると言えましょう。 この例からも、遠い昔より人類に元々あったコミュニケーション手法を現代で体系化したものがコーチングであり、まさに温故知新という言葉が当てはまると考えられます。

コーチングの定義

私が認定をとりました、コーチ養成校であるコーチ21では次のようにコーチングを定義しています。

「目標達成に必要な知識、スキル、ツールが何であるのかを棚卸し、それをテイラーメードで備えさせるプロセスである」

少々分かりにくいかもしれません。

相談ネットコムでは次のように定義しています。

「クライアントの夢の実現のために、クライアントの強みを最大限引き出し、最速でゴールにたどり着けるためのありとあらゆるサポートを行うこと。」と。

目標を達成させるために、それぞれの目標に合せたサービスがあると思います。例えば大学入試のためには、駿台予備校や、河合塾などがありましょう。 英語の検定のためには英語の塾が、車の免許取得のためには、自動車学校がありましょう。 コーチングは、ビジネスの世界において、目標を達成するためのサポートを行う手段であり、相談ネットコムはクライアントが目標を達成するための最善のパートナーであることを目指します。

成功するためには

人が成功するために最も必要なものはなんでしょうか。 それは、「行動すること」だと考えています。 行動なくしては、一歩も前進できません。 その次に必要なことは、最後まで諦めずにその行動を「継続する」ことです。 行動を呼び起こし、継続するためには、「情熱」が必要であり、「信念」が必要であり、「スキル」が必要であり、さまざまな「リソース」が必要であると続きます。

これまでコーチングをやってきて少し分かってきたことがあります。 それは、人間はとても不思議で、そして大変興味深い存在であるということです。 興味深いことは、どんなに能力が高い人であれ、その人が心の底からその行動を信じて、やる気になる=コミットしないと、物事は少しも前に進まないという事実です。 そしてその人の能力というのは、自分がやっていることをどれだけ自分で正しいことであると確信をもっていられるのかによっても大きく変動するということです。

心に迷いがあり、もやもや感があると、自分の本来の力の半分も出せないものです。 そのもやもや感を晴らし、つねに100%に近いエネルギーレベルで物事を前に進めることを可能にする手法が、まさにコーチングです。 この変化の時代をタフに生き抜きたいと考えられている方、そして達成したい目標がある方を応援しています。 ご連絡をお待ちしています。

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